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続、いつかこのインフルを思い出してきっと泣いてしまう。(後編)

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こんにちは、ふじいです。



今日は前回に引き続きのお話です。




うんと、どこまで行きましたでしょうか?(笑)




そうそう、アナ雪のエルサになってしまったおっさんは病院に駆け込みました。




ちょっと意識もうろうとなりつつある僕は、できるかぎりの声で「初めての受診です。なんか熱があるみたいで、異常な寒気と関節痛が・・・」

と、伝えました。


受付には2人の女性がいましたが、マスクを付けた若い感じの女性が小さな声でぼそっと言いました。「こちらのもんしろちょうにお書きください」

と。? へっ?もんしろちょう?


ダメだこりゃ。幻聴まで聞こえ出した。それとも三半規管が狂っているのか。完全にオカシイ。


もんしろちょうのようなまっ白な問診票を文字で埋め尽くすと、次は「お熱をはかりますね」と、体温計を渡されました。

今度はちゃんと聞こえました。「お・ね・つ・を・は・か・り・ま・す・」と。


体温をはかっている間、もう一人の僕ぐらいの歳の中年の受付の女性が心配そうに声をかけてくれました。

「大丈夫ですか?もしよろしければ奥のベットで休めますよ」と。

やさしい言葉。ありがたい。

しかし僕は休むわけにはいかないんだ。インフルエンザの疑いがあるが、インフルエンザになるわけにはいかない。と、心の中で思って「だいじょうぶです」とだけ言いました。





・・・・・・・ピピピッ。




体温計が鳴ると、体から抜き出して数字を確認。




結果は38度9分。おおっ、越えてはいけないライン一歩手前。

もともと平熱が低いのに、これは大変。と、人ごとのように思いました。



熱を確認した受付の女性は目の色が変わって、もう一度僕に言いました。


「しんどいようでしたら、ベットに横になれますので」



だいじょうぶです。とだけ僕は言いました。



ふと、なんで強制的に隔離しないんだろう。という疑問も浮かびました。違う病院では疑いがある場合はすぐさま別室に連れて行かれたのに。(その時はインフルではなかった)僕がマスクをしていたせいなのかもしれない。院内消毒の濃度が高いのか、それとも、病院によっていろんな基準が違うのだろうか。






看護婦さんに呼ばれるまでいろんなことが頭を巡りました。

とくに仕事のこと。ご注文をいただいているお客様をどう対処していくのか。

39℃の熱があるにも関わらず、意外と冷静に考えが整理されて行きました。



病院の時計を見ながら仕事のことに思いを巡らせていると、またもや受け付けの女性が僕に声をかけました。3回目です。

「だいじょうぶですか?」




「横になりますか?」


今度の二つの言葉の間には、かなりの時間がありました。


彼女は彼女なりに、やはり病院の受け付けではプロフェッショナルなのだ。

いままでに何百というインフルエンザになった患者を見てきたのだ。僕が「インフルダークサイド」に落ちているか、そうではないかなんて朝飯前なのかもしれない。



そうなんです。彼女の眼差しは賢者ヨーダのように、こう語っていました。


【 あなたの眼は、インフルダークサイドに完全に堕ちてます。これは避けられぬ運命なのです 】


と。


・・・・・・・・・。







看護婦さんに呼ばれて、お医者さんにインフルエンザ検査をしてもらうと、結果は案の定、陽性。


インフルエンザA型ですね。と診断されました。「今はB型が流行っているのですけど、当院ではひさしぶりのめずらしいA型です」と言われました。

愛想のいい、ニコニコ顔の男性の医師だったので、なんか福引に当たったうれしい感覚になりました(笑)





そして初めてのインフルエンザの薬。

「タミフル」という薬は数回に分けて吸引しないと効かないが、「イナビル」は1回の吸引でだいじょうぶなんですと言われました。

迷わず「イナビル」を選択しました。数回に分かれる国内旅行よりも、1回で現地だけに絞った海外旅行の方が楽です。



でもこのイナビルの吸引がちょっとむずかしい。

おもいっきり吸ってー!

3秒止めてー!

はい、吐いてー!

みたいな感じです。また、それを数回に分けて続けて行かないとダメみたいです。


やってる間、男なので関係ないですが、上の子供が生まれる時のことを懐かしく思い出しました。

あれです、あれ。ひー、ひー、ふっー! です。


ひー、ひー、フー。


ひーひーふー。






ふーーーーー。。。。。。





最後の吸引を終えると、看護婦さんに捨て台詞的なものを言われました。。。

「吸い込み、ちょっと弱かったですねー」って。







・・・・・・。



それからというもの、1週間近く、ベットに横になってました。


こんなに寝たのはまたしても初めて。

こんなに腰が痛いのも生まれて初めて。なんか生まれるんじゃないかと思うくらいの腰の痛さ。また違った意味での、ひーひーふーです。







ここで、ほんとに今回の僕の自己管理の甘さに対して、お客さま方に申し訳ない気持ちでいっぱいです。心からお詫び申し上げます。本当にすいませんでした。


残念ながらこちらからキャンセル依頼をさせていただいたお客様は、お一人だけに留めることができました。それがいいのか悪いのかは別として、その一人のお客様には大変不快な思いをさせてしまって、ほんとうにすいませんの一言しか言えません。


そして、ドタバタ劇の中、僕がいない間、いっしょうけんめいに働いてくれた当スタッフさんたちに感謝の気持ちでいっぱいです。ほんとにそう思ってます。みんながいなかったら本当に「終わりの始まり」でした。ありがとう。


みーさん、すーさん、まーさん、はーさん、これからもよろしくお願いします。

そして、新しく研修生として来てくれたみーちゃんもありがとう、また母の日ウィーク待ってますね。いっしょにお店に立てることが楽しみです。よろしく。









最後に。

今回の件でちょっと気付いたことがありました。




自宅のベットに横になってる間、夕方ぐらいになると小学生の姉妹らしき声が。


僕の部屋にも聞こえるぐらいのハッキリした声で、誰かに伝えているのです。


「ばいばいー!」

「おやすみー」

「ありがとう」





と。

それがなんと、3日連続でその感謝の言葉を伝えているのです。



聞くところによると、その小学生の姉妹のおかあさんは仕事で夜遅いらしい。



しかたがなく、近所にいるおばあちゃんのお家で夕食を食べているそうです。


ここでみなさん考えてください。ありえないですよね。


思いっきり身内のおばあちゃんにたいして、ずーっと、ずーっと言い続けているのです。


ばいばい、おやすみ、ありがとう。


3日連続ちゃんと言えているということは、3年間ぐらいずーっと言い続けているのではないでしょうか。それも身内に対して。



小学生の彼女たちに教わりました。普通の素直な気持ちで「ありがとう」を言い続けるということは難しいことでもなんでもないと。



ひねくれものの自分には、そんな簡単なことがすごく新鮮に見えてしまいます。



ありがとう。や、好きです。をなんか回りくどく、めんどくさく、複雑に考えてしまう僕自身。



そんな自分だからこそ、やっぱりこの花屋という職業になったのかもしれないと感じました。シンプルに伝えるのって大人になるほど難しく考えてしまいます。ほんとはカンタンなのに。

結果論ですが、なるべくしてなったインフルエンザ感染でした。いろんな気づきがあります。








それではみなさん、正直な気持ちで最後に伝えます。








ばいばい。

おやすみ。




ありがとう。





















































































by flowersalonosamu | 2016-03-23 16:44 | flowersalonosamu | Comments(0)

【ダークサイドに落ちる】危険性。

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こんにちは。ふじいです。


今日はいたって真面目な話しを。



ダークサイドに落ちる という言葉をご存じの方はおられるでしょうか。




最近知りました。


なんかビジネス用語らしいです。




商品やサービスは、価格と価値が微妙なバランスの上で成り立ってます。


商品やサービスの価格より、価値の方が上回ると、ヒット商品となります。

逆に、
商品やサービスの価格より、価値の方が下回ると、ぜんぜん売れましぇーん。となるみたいです。


普通はどちらかのパターンになります。
当花屋もいろんな商品を出してがんばっていますが、「ぜんぜん売れましぇーん」になることも多いです。





でも、たまに特異なパターンの図式ができてしまうことがあるのです。


商品やサービスの価格が、本来の価値より大幅に上回る状態のことです。



へっ?あんた、何言ってるの?

と、意味不明に聞こえる人もおられるかもしれません。

わかりやすく言うと、数千円しか価値がない壺を、これはすさまじいご利益があるからと、数百万円で売りつける霊感商法のことなどです。



たとえは極端ですが、この売り方や販売方法をしている人の事を、ダークサイドに落ちる
と、表現されてます。




言葉の語源は映画、「スターウォーズ」のなかのダースベイダーからの由来。お母さん想いだったやさしい少年、スカイウォーカーが、その力が強いばかりに悪の化身へと落ちて行くことになぞらえてるみたいです。




20年前ぐらいの昔、大手花屋さんは赤いバラを1本800円や1000円ほどで売っていたことがありました。
その当時、花屋である僕は「高いなぁー」と思っていた時期があります。

でも、それはまったくと言っていいほど、僕の勘違いであり、間違いでした。

じゃ、その大手花屋はダークサイドに落ちている、のか?と言えば、まったく落ちてないです。

ブランディング力は確固たるものだし、ポジショニングの位置もしっかりしてます。駅前の地価の高い店舗で販売してますし、
そもそも、その赤いバラはたぶん品質が良い生産者より仕入れたものなのです。

カンタンに言うと、リッツカールトンホテルのルームサービスのコーヒーの値段が高いのと一緒です。






じゃ、ダークサイドに落ちるとはどういうことなのか?

花屋的に赤いバラの例で言うと。


ヒビットな濃いピンクバラを赤いバラとして売ったり、
海外輸入品のバラを国内産と偽ったり、
そもそもB級ランクのバラを800円で売ったりすることなんです。


そうなんです。
ぜんぜん価値なんかないのに、とっても価値があるように見せかけて販売する手法です。



今では、花の販売価格が下がって基本的にバラ1本800円など、とても売れる価格ではありません。

でも、あまりにも倫理的に反する行為、もしくはセールステクニックばかりで販売してしまうと、
それはダークサイドに落ちる行動になってしまいます。

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正直な話、僕自身もその闇に右足を突っ込んだ状態で、商品セールスをしてしまうこともたまにあります。

そんな、なんかおかしいなぁ、と感じるときは、自店のスタッフに確認などしてます。

おれって嫌な人相やオーラしてないっ?って問いかける感じです。




今日はひっぱりまくってドラえもんですが、

ちょうど、スネオやジャイアンをこらしめるために、新しい道具を出して、のび太といっしょになって嫌らしい顔つきになっているドラえもんに、たまに僕自身が似てるところがあります。

そんなほのぼの漫画ドラえもんにさえ、陰湿なシャドウがつきものだった記憶がありました。


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あえて本日は、こんな自責の念を記すような書き方をしているのは、自分がダークサイドに落ちないようにするためです。



せっかくお客さんが、自分の大好きな女の子を振り向かせるために、わざわざ花束を買いにきてくれてるのに、
販売員の僕の手がそんな風に汚れていたら、それだけで嫌気がさすことでしょう。
そもそも、そんなダークサイト店になってしまったらお客さんの方が気づくはずです。

きれいごとを言うようで嫌ですが、お客さんって、そんな簡単にだますことなどできません。
微妙な意識とか、雰囲気とかすぐに気付かれてしまいます。



必要以上の道具やテクニックが、
どこからがダークサイドに落ちる行為なのか、

それを見極めて行くのもこれからの仕事だと思っています。




お花をもっともっと喜んでもらえるよう。

楽しんでほしい。
好きな人を大切にしてほしい。

そのような感情が強ければ強いほど、僕には闇に落ちる危険性が常にとなり合わせなのです。



ここでふと思い出しました。

かつてニーチェという人はこういう言葉を残していました。




「深淵をのぞく時、深淵もまたこちらをのぞいているのだ」





この言葉はどんな心霊動画よりも怖いことばとして心に残っております。




人の心とは、まさに、表裏一体。




長々と読んでいただいてありがとうございます。

おつかれさまでした。

今日はシリアス過ぎたので締めくくりは4秒動画で。
それでは、また。





























by flowersalonosamu | 2015-09-19 13:40 | お花を贈る時に、聞きたいこと。 | Comments(0)