こんにちは。ふじいです。
今日はいたって真面目な話しを。
ダークサイドに落ちる という言葉をご存じの方はおられるでしょうか。
最近知りました。
なんかビジネス用語らしいです。
商品やサービスは、価格と価値が微妙なバランスの上で成り立ってます。
商品やサービスの価格より、価値の方が上回ると、ヒット商品となります。
逆に、
商品やサービスの価格より、価値の方が下回ると、ぜんぜん売れましぇーん。となるみたいです。
普通はどちらかのパターンになります。
当花屋もいろんな商品を出してがんばっていますが、「ぜんぜん売れましぇーん」になることも多いです。
でも、たまに特異なパターンの図式ができてしまうことがあるのです。
商品やサービスの
価格が、本来の
価値より大幅に上回る状態のことです。
へっ?あんた、何言ってるの?
と、意味不明に聞こえる人もおられるかもしれません。
わかりやすく言うと、数千円しか価値がない壺を、これはすさまじいご利益があるからと、数百万円で売りつける霊感商法のことなどです。
たとえは極端ですが、この売り方や販売方法をしている人の事を、
ダークサイドに落ちると、表現されてます。
言葉の語源は映画、「スターウォーズ」のなかのダースベイダーからの由来。お母さん想いだったやさしい少年、スカイウォーカーが、その力が強いばかりに悪の化身へと落ちて行くことになぞらえてるみたいです。
20年前ぐらいの昔、大手花屋さんは赤いバラを1本800円や1000円ほどで売っていたことがありました。
その当時、花屋である僕は「高いなぁー」と思っていた時期があります。
でも、それはまったくと言っていいほど、僕の勘違いであり、間違いでした。
じゃ、その大手花屋はダークサイドに落ちている、のか?と言えば、まったく落ちてないです。
ブランディング力は確固たるものだし、ポジショニングの位置もしっかりしてます。駅前の地価の高い店舗で販売してますし、
そもそも、その赤いバラはたぶん品質が良い生産者より仕入れたものなのです。
カンタンに言うと、リッツカールトンホテルのルームサービスのコーヒーの値段が高いのと一緒です。
じゃ、ダークサイドに落ちるとはどういうことなのか?
花屋的に赤いバラの例で言うと。
ヒビットな濃いピンクバラを赤いバラとして売ったり、
海外輸入品のバラを国内産と偽ったり、
そもそもB級ランクのバラを800円で売ったりすることなんです。
そうなんです。
ぜんぜん価値なんかないのに、とっても価値があるように見せかけて販売する手法です。
今では、花の販売価格が下がって基本的にバラ1本800円など、とても売れる価格ではありません。
でも、あまりにも倫理的に反する行為、もしくはセールステクニックばかりで販売してしまうと、
それはダークサイドに落ちる行動になってしまいます。
正直な話、僕自身もその闇に右足を突っ込んだ状態で、商品セールスをしてしまうこともたまにあります。
そんな、なんかおかしいなぁ、と感じるときは、自店のスタッフに確認などしてます。
おれって嫌な人相やオーラしてないっ?って問いかける感じです。
今日はひっぱりまくってドラえもんですが、
ちょうど、スネオやジャイアンをこらしめるために、新しい道具を出して、のび太といっしょになって嫌らしい顔つきになっているドラえもんに、たまに僕自身が似てるところがあります。
そんなほのぼの漫画ドラえもんにさえ、陰湿なシャドウがつきものだった記憶がありました。
あえて本日は、こんな自責の念を記すような書き方をしているのは、自分がダークサイドに落ちないようにするためです。
せっかくお客さんが、自分の大好きな女の子を振り向かせるために、わざわざ花束を買いにきてくれてるのに、
販売員の僕の手がそんな風に汚れていたら、それだけで嫌気がさすことでしょう。
そもそも、そんなダークサイト店になってしまったらお客さんの方が気づくはずです。
きれいごとを言うようで嫌ですが、お客さんって、そんな簡単にだますことなどできません。
微妙な意識とか、雰囲気とかすぐに気付かれてしまいます。
必要以上の道具やテクニックが、
どこからがダークサイドに落ちる行為なのか、
それを見極めて行くのもこれからの仕事だと思っています。
お花をもっともっと喜んでもらえるよう。
楽しんでほしい。
好きな人を大切にしてほしい。
そのような感情が強ければ強いほど、僕には闇に落ちる危険性が常にとなり合わせなのです。
ここでふと思い出しました。
かつてニーチェという人はこういう言葉を残していました。
「深淵をのぞく時、深淵もまたこちらをのぞいているのだ」
この言葉はどんな心霊動画よりも怖いことばとして心に残っております。
人の心とは、まさに、表裏一体。
長々と読んでいただいてありがとうございます。
おつかれさまでした。
今日はシリアス過ぎたので締めくくりは4秒動画で。
それでは、また。